
多層的かつ広大な東京のような街において、ある場所の規模は、そこを経験する際、とても重要になります。東京の中心部、2区画にまたがって建つGinza Sixは、ハイブランドと国際的文化を合わせて提供するショッピング施設です。240ものショップやレストランを有するこの巨大な施設を親密な視線で捉えることは、クリエイティヴエージェンシーWinkreativeが作成したガイドブックで最も重視したことでした。各国から集まる旅行好きを対象にしたこの書籍で、私はショップや商品、そしてサービスについて執筆しました。
近年、地方や都市、そしてより小さな町に至るまで、様々なガイドを手がける機会が増えました。それらのガイドに通底する個の視線を取り入れながら、Ginza Sixの様々な面を探りました。建物に入れば、伝統的な劇場から巨大なインスタレーションなど様々な形態のアートを見つけることができるほか、国際的なメゾンからローカルブランドに至るまで、内装は日本人職人らが中心となって手がけたもの。ここで体験できることの深さこそ、Ginza Sixを標準的なショッピング施設にとどまらず、東京においてもっとも歴史ある商業地区を再定義する場にしている要素なのです。
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