Karimoku New Standard

日本を代表する家具メーカー・カリモクが設立したKarimoku New Standard (KNS)は、カリモクの職人と国際的に活躍するデザイナーそれぞれが持つ独創的な視点を組み合わせたブランドです。そのKNSが10周年を迎えるにあたり私はブランドの軌跡をたどり、その過去、現在、未来をつなぐブランドストーリーを構成しました。

KNSとの初めての出会いは、ブランドのクリエイティヴ・ディレクター、ダヴィッド・グレットリの住まいでのこと。東京の閑静な住宅街に位置するその住まいは、カリモクの家具と国内外で入手した様々なアイテムが組み合わされ、強く印象に残る現代的な住空間を作っていました。さらに話を聞くと、京都の伝統的な町屋やミラノのタイル敷きの中庭などにおいても印象的な空間を生み出してきたことを知りました。本当のスタンダードは、普遍的なだけなく、見本となるものではならないという信念。それはブランドのDNAに流れる重要な要素でもあります。この先進的な姿勢はブランドストーリーの構成にも影響を与え、新しいウェブサイトや紙媒体の資料などにも反映されています。